豊岡市には5850戸もの空家・空店舗が存在しています。空家や空店舗の増加は「地域の活性化」という観点からみても大きなマイナス要因であり、空家の所有者にとっても大きな経済的・精神的負担となっています。
現在、豊岡市の人口は減少傾向にあり、今後も減り続けるものと見込まれています。しかも、少子・高齢化がさらに進展することは確実で、都市機能を維持するためには「若年層の移住・定住の促進」が喫緊の課題です。
一方で、2020年からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、地方移住への関心は高まっています。豊岡市においても、2020年度の移住者は過去最高の123人に上っているほか、移住マッチングサービス「SMOUT」が人気移住地域を表彰する「移住アワード2020」では全国463地域の中で豊岡市がグランプリを獲得しました。市の移住・定住ポータルサイト「飛んでるローカル豊岡」の閲覧者数も大幅に増加しています。2021年春には県立芸術文化観光専門職大学が開校し、学生や大学関係者の住居確保も必要となっています。
増加する空家と移住希望者をうまくマッチングすることができれば、地域活性化にも役立ち、空き家オーナーの負担も軽減され、移住者の支援にもつながります。空家の実態を細かく把握し、実際の空き家・空き店舗のリノベーションを手掛けること、それは民間のプロ集団であるTokuba だからこそできることと言えるでしょう。
私の家は江戸時代初めごろから庄屋を務め、江戸時代中期以降は「元庄屋」という屋号で、北前船の船主や米穀商、燃料屋、住宅設備施工業など、その時代に合わせて、今日まで様々な商売を営んでまいりました。私自身は約30年前から不動産業を始め、現在は不動産業・建築設備を主な業務とする企業グループとして、地域の暮らしや発展に貢献できるよう日々取り組んでいます。
不動産を巡る状況は急激に変化しています。特に、空き家問題、高齢化、人口減少などについては、もはや待った無しの状況です。こうした中で、これまで私を育ててくださった地元のみなさまのご恩やご縁に対し、培った経験を地域へ還元することで少しでも地域のさらなる発展に貢献できればと思っております。